「おやじダイエット部の奇跡」などで知られる作家の桐山秀樹が死亡されたニュースと報道の見出しになった「糖質制限ダイエットの桐山秀樹が死亡」の見出しで動揺された方から複数の問い合わせをいただいておりますので、あらためてブログさせていただきます。
2月15日の「羽鳥慎一モーニングショー」の放送内容が衝撃的な見出しと編集による映像の影響と思いますが、編集の技術や放送局の姿勢や倫理については特に発言することはありません。不安をあおることで、あらためて糖質制限ダイエットが正しい実践方法のもと広く再認識されることを希望したいと思います。
「糖質制限ダイエット」教祖の桐山秀樹が心不全で死亡
まさに糖質制限によって死亡したように思える見出しは、私も一瞬度肝を抜かれました。番組コメントでは「糖質制限が心不全との因果関係はわかりません」としながらも、この見出しを見れば普通は驚くでしょう。
そもそも糖質制限ダイエットすれば心不全にならないというわけではないのですが、糖質制限をしたからでは無いかという疑いが強くなるわけです。その心理に対してそしてもうひと押し。
糖質制限ダイエットで脳梗塞
これについては「ある理屈の糖質制限ダイエット」はこのリスクはあることは事実です。そしてまだまだこの危険性をはらんだ糖質制限ダイエットを実践されている方は多いのだろうなと、今回の報道関連記事を見てあらためて感じたため、今回のことを受けて再認識の意味でブログを書こうと思いました。
糖質制限ダイエットに動物性たんぱく質とその肉に含む脂肪が主体となった食事を取り過ぎないこと
糖質制限ダイエットに動物性たんぱく質とその肉に含む脂肪が主体となった食事を取り過ぎると、コレステロールなどにより高脂血症や脳梗塞、心筋梗塞などのリスクがあるので注意が必要です。
糖質制限の方法には
糖質を完全制限すればあとは何を食べてもOK
という考え方と
糖質・脂質を極力制限すればOK
というか考え方に分けられます。
当サイトでは、糖質・脂質を極力制限すればOKという考え方を尊重し、そのリスクを減らすために以下の点を主に気をつけて糖質制限ダイエットを実践します。
脂質(特に牛脂や豚脂の飽和脂肪酸を含む脂質)の摂取を控えることで、循環器病への対策をおこないます。
大まかにまとめれば以下のような方法を基本とします
- 食事の最初は必ずサラダを60g以上10分かけて食べる。
- 肉・魚などのたんぱく質も積極的に食べる。肉は赤身のみ。魚は脂の乗った魚でも問題は無い。
- 玄米・白米を一日150g前後を目安に食べる。食べるタイミングは食事開始から15分以降。
- 夜は糖質の含む食材を極力制限する。
- 一日の総カロリーは基礎代謝を目安に調節する。
「羽鳥慎一モーニングショー」で取り上げられた糖質制限の方法は、とにかく糖質を完全にやめる。そのかわり、他は好きなだけ食べて良い。という方法でした。つまりご飯のかわりにサーロインステーキをガツガツ食べるのは可というダイエットです。これはこれで痩せるんで正しいのですが、やはりこの方法は循環器系の病気が心配されます。
ぜひ今回の報道を受けて、正しい糖質制限ダイエットを実践し、健康的で美しくなれるダイエットの実践を期待します。
教祖としてのプレッシャーもあったのでは
私のような一ブロガーは特に大きなプレッシャーは無いわけですが、桐山秀樹さんぐらいになると、人前で牛丼やラーメンを食べるなどもってのほかだったはずなので、そのプレッシャーから極度の糖質制限になっていたこともあったのではと思います。それこそ、糖質不足を体で感じた時でも、人前のため摂取を控えるなど、別の意味で体に負担をあたえる生活だったと思います。それこそ、少しでもリバウンドすればプライドにも傷がつくような立場なので、糖質制限とは違ったところでのストレスが心不全に繋がったのかもしれません。
今回の報道に関する多くの記事にもあるように、そして私の見解としても、糖質制限が心不全に結びついたとは当然考えにくく、むしろ糖尿病が関連していたり、ストレスといった別の要因が大きいのでは無かったのではないでしょうか。
それよりも、肥満により生活習慣病になる可能性とリスクのほうが、現実的に因果関係もはっきりしている事実でありますので、今、糖質制限によるダイエットを実践して不安になられている方も、正しい情報を収集して、正しい糖質制限ダイエットをおこなって欲しいと思います。