ダイエット中こそ気をつけたい食材の偏り

ダイエット前は特に気にすることのない食材選びもダイエット中には効果・結果を最大限に、期間を最小限にするために同じものを無理にでも毎日食べてしまう心理に駆られますが、これは危険を伴って身体にリスクを伴います。

身体はよく出来ていて、余分な栄養素や不足した栄養素があったとしても、各臓器の機能によって体内を必要な栄養素を確保・排出しながら安定するように調整してくれています。

しかしダイエット中は、その身体の作用を逆手に取った「糖質制限」や「カロリー制限」によって身体をだまして減量させます。

やがて保存していた体内のエネルギーをガンガン使用していた身体の生命維持機能も対策を施し、痩せなくなり停滞期を迎えます。そこで再び身体をだまして刺激を与え減量していきます。

ここまでのダイエット過程がいかに臓器に負担をかけながら減量しているかご理解いただけるかと思います。

同じ食材を食べ続ける

ダイエット中は食材の選択肢が狭まるため、どうしても同じ食材を食べ続けることになります。同じ食材を食べ続けるということは、3食同じ食材にした場合は各栄養素が3倍の開きになるということ。つまり、過度な栄養素が身体に大きな負担を強いる状態が発生しやすくなり、また免疫能力が低下しているダイエット中には更に負担になります。つまり別の方向からまた違う敵が現れたような状況です。

そうなると当然、防御力も攻撃力も分散するため、その状況を安定させようと、いろんな臓器が全力で修復にかかります。時には多すぎる栄養素をうまく使ってバランスをとることもあると思いますが、実際には余った栄養素を排出する機能が先に働く可能性が高く、つまり、生命維持に必要な行動が最優先されます。

一例をあげれば、薄毛や抜け毛対策に、頭皮・髪の毛に良いとされる緑黄色野菜やタンパク質をガンガン食べたとしても、過剰なエネルギーが生命維持に悪影響と判断され頭皮に吸収されずに排出されます。これは、頭皮は生命維持の優先順位が低いと身体が判断しているからだとされています。

栄養の偏りで腎臓や肝臓やすい臓に負担がかかれば、そちらの修復が優先されますが、そのまま同じ栄養素を摂りこんでいけば、濾過機能を持つ臓器はいずれ壊れる可能性も少なくありません。

ダイエット中は臓器の状態に気を配る

このようにダイエット中は、それまでの身体の働きを一気に飢餓状態へと切り替えるため、どんなに身体に優しいダイエット方法だとしても、各臓器に負担を強いることは間違いありません。

サラダを食べるにしても、野菜は常にいろんな組み合わせにして食べます。1つの野菜ではなく複数の野菜を複数の組み合わせで食べることで栄養素の偏りを少なくします。

たんぱく質を摂る場合も、毎日、牛肉の赤身肉を食べ続けるのではなく

牛肉赤身→さわら→鶏のささみ→サバ→シャケ→豚肉赤身→湯豆腐

のようないろんなたんぱく質でのローテーションで食べることが、身体にも精神的にも負担をかけないダイエット方法です。

常に心がけたいものです。