糖質制限によるダイエットの落とし穴! 危険な糖質制限方法

糖質制限に関する方法ですが、最近こんな記事を見つけました。
「糖質制限はご飯、パン、麺類を食べないだけで痩せるダイエット方法です。」

この説明でも間違いでは無いのですが、大切な一文が不足しています。

「だからといって揚げものや肉を多く食べて良いわけではありません」

「糖質さえ制限すれば何をたべてもいい」(完全に間違っているというわけではないのでやっかいなのですが)ということではなく、同時に脂質やカロリーも抑える必要があります。

最近ご相談を受けた30代女性が「糖質制限中だから、今日はすき焼きです」とおっしゃいました。

すき焼きは野菜もたっぷり、しらたきなども比較的ヘルシー、牛肉も赤身が大半であれば多少問題なしですが・・・

基本的に出汁や卵によるカロリーの高さや、煮込むことで出汁に溶け込んでいく牛脂までも肉や野菜に絡めて摂取することは、大量の脂質を摂取することになります。出汁にも砂糖がいっぱい入っていますし。炭水化物でシメたりなんかしたら最悪です。

健康で美しくなるための糖質制限ダイエットとは?

巷で人気の「糖質制限ダイエット」の基本的考え方は「糖質を含む食材は完全に排除する」ことです。

そして、健康を損なわないようにと推奨されている糖質制限ダイエットは「糖質を必要最小限にまで制限」するダイエット方法です。一日に脳が必要とする100gを適量とし、炭水化物(糖質)の摂取を心がけます。

そしてこのあたりから糖質制限ダイエットに対する誤解や見解の相違が生じています。

「糖質制限さえすればアルコール・肉・揚げ物・油炒めなどはOK

私もですけど、人間って、自分を安心させてくれる情報を信じるような弱さみたいなものがあります。確かにこの方法自体は間違ってはいないので、完全否定するつもりはないのですが、これを完璧に実践すれば確実に悪玉コレステロールが増加し生活習慣病のリスクも高まったりするでしょう。

確かに、いろいろ食べてもいいのですが「大量にたべる」のが一番よくありません。しかし、糖質制限をしていると、炭水化物による満腹感をなかなか得られないために、おかずを大量摂取してしまうのです。

「糖質制限はするけど、カロリーは気にしていません。」と思われている方はとくに注意が必要です。

糖質制限ダイエットの危険性が指摘されているのはこの部分

「糖質を制限している分、カロリーを気にせず糖質以外の食事量を増やして空腹を補う」

これは逆に体に悪く、一気に動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞に直結してきます。それは油ものが増えたり、肉料理など動物性の脂質摂取量が増え、糖質に代わって脂質が体内に取り込まれていくからです。

確かにこの方法でも糖質制限をしているので体重は落ちていきます。半年で10kg落した方もおられます。

ただしこのような食生活を1年続けれぱ、体重は落ちても、心筋梗塞や動脈破裂、心筋梗塞、狭心症を引き起こす、血管内狭窄はどんどん進行していきます。そしてこういった場合でも血液数値は特に変化がなく、発見が遅れるケースもあるということです。

そして知らず知らずのうちに、リバウンドしやすい身体へと変化し、10kg落としても一気に15kg戻してしまったという例もあります。

健康と美容のためにしているはずのダイエット。

糖質制限ダイエットをする場合は、この点を注意して「カロリー制限と糖質制限による正しい糖質制限ダイエットをおこなってください。

‣炭水化物(糖質)制限ダイエットの基礎